──お二人とも、いわゆる恋愛のみならず、ファンタジーやミステリーや歴史という
要素を取り入れられることが多いですが、それは、あえて入れてるんですか?
篠原:逆ですよ。ファンタジーが描きたいんですけど、恋愛を入れないと少女まんがって
描かせてもらえないから、恋愛要素を入れてるんです。
赤石:私は、どちらかと言うと才能のある人や天才を描くのが好きなんです。なので、
才能のある人のことが描ければ、もちろん恋愛は入れますよ、みたいな(笑)
「天よりも星よりも」のように、たまに違うものもありますけど。恋愛でも、
運命とかドラマチックなものが好きですね。
篠原:私は歴史ものとか、描きたいものを描きたいように描いてると恋愛が出てこない
ので(笑)、「3回に1回はキスシーンを!」とか思いながら描いてます。
赤石:私のまんが、キスシーン出てこないよ(笑)
篠原:でも小学館をよいしょするわけではないですけど、こういう作家をよく拾って
くれたなと思いますね。他社さんではダメだったでしょうね(笑)
──80年代は、恋愛まんがが主流でしたからね。
だからお二人のストーリーはすごく印象的だったし、惹きこまれました。
篠原:いや、私も恋愛まんがだけを描いていたときがあったんですよ。でも、自分は恋愛
まんがは得意じゃないと、ある日悟って(笑)
赤石:私は悟らなくて(笑) ラブコメを描いていたことがありましたね。
篠原:私もありますよ(笑) デビュー前「今はラブコメが主流だから、デビューした
かったらラブコメを描いてみなさい」と言われて描いたんですけど、3本目の時に、
当時の担当さんが読んでバタッとその原稿を置いて「好きなもん描いていいや」
って(笑) でも「好きに描いていいや」って言われた次の作品でデビューさせて
いただいたので、よかったですけど。実は私、代原デビューだったんです。誰の
代わりだったのかは、今もわからないんですけど(笑) 私は、ハマリこんだら
まんがは1本しか描けないし、同時進行はできないんですけど、赤石さんの引き出し
の多さはすごいなと思いますね。2〜3作品掛け持ちでされたりしていますよね。
どうやって描いているんですか?
赤石:描いてる時に次の作品やストーリーを考えているんです。今は土日をお休みに
しているので、その間に考えたり、ノートにまとめたりしています。天草四郎
(「AMAKUSA1637」)は、高校生のときから描きたいと思っていたんですけど、
それはなかなかOKが出ませんでしたね。
篠原:私がヒッタイト(「天は赤い河のほとり」)を描きたいって言った時、担当さんに
「赤石さんも天草四郎が描きたいって言ってるんだよね」と言われて、やっぱり
考え方の方向性が似ているのかなと思いました。
赤石:鬼(「アスターリスク」)の時もかぶりましたよね。
篠原:私、あれ(「蒼の封印」)は河童でやりたかったんですけど、「河童はちょっと」
って、担当さんからNGが出たんです(笑) |